ビジュアルデザイン部 前田葵衣

丁寧な確認で品質を守る人

そのお財布に込められた想いとは?

姉の想いを宿す財布

私にとって大切な一品は、姉が誕生日に贈ってくれた財布です。もともと私がずっと好きだったデザインで、いつか自分で貯金して買いたいと話していたものを、姉が覚えていてくれました。高価な財布を初めて手にした嬉しさも大きかったのですが、それ以上に、自分の何気ない言葉を姉が大切に受け取ってくれていたことが心に残っています。2歳上の姉とは、姉妹でありながら友達のような距離感で、昔からいろいろなことを支え合ってきました。だからこそ、その財布には物としての価値だけではなく、姉の気持ちやこれまで一緒に過ごしてきた時間まで宿っているように感じています。

そのお財布は仕事観をどう変えましたか?

丁寧さと責任感が深まった

その財布を持つようになってから、物をきちんと扱うことの意味を以前より強く意識するようになりました。今の仕事は、Illustratorでデータを整え、印刷し、ラミネートや加工へつなぐ流れが中心です。どこか一つでも確認が甘いと、刷り直しになったり、次の工程の方に負担をかけてしまいます。以前はどちらかというとスピードを優先しがちなところがありました。けれど、先輩が退職して自分一人で工程を担う時期を経験し、客先データの細かな違和感まで自分で見抜く責任を実感しました。大切な財布を長く使い続ける感覚は、日々の仕事でも手を抜かず、丁寧に向き合う姿勢につながっていると思います。

一人で担う怖さと、どう向き合

一人の怖さが責任感を育てた

仕事で壁にぶつかるのは、やはり印刷前の確認や、限られた時間の中で複数の工程を回している時です。私はデータ作成から出力、ラミネート、次工程への受け渡しまで関わるので、どこか一つでも見落としがあると、自分だけではなく周りの部署にも影響が出てしまいます。以前は先輩と分担していた業務を一人で担う時期があり、その時に確認の甘さはそのまま仕事の重さになるのだと実感しました。客先から届く図面やデータにも細かな違いがあるため、急いでいる時ほど一度立ち止まって見直す意識が大切になります。大きなトラブルを防げた場面ほど、派手さはなくても、丁寧に向き合うことの意味を強く感じます。

お姉様はどんな支えですか?

何でも話せる心強い存在です

その財布を受け取ったのは、今の会社で働き始めて少し経ち、仕事にも慣れてきた頃でした。毎日データを確認し、印刷し、加工へ渡す流れを繰り返す中で、早く正確に進めることばかりを意識していたように思います。そんな時に姉からもらった財布は、物を丁寧に扱うことの大切さを私に改めて教えてくれました。高価な物を持つのが初めてだったこともあり、自然と扱い方に気を配るようになりました。その感覚は仕事にもつながっています。印刷物は少しの確認漏れでもやり直しになり、周りにも影響します。だからこそ今は、急いでいる時ほど一つひとつを雑にしないことを大事にしています。財布を長くきれいに使い続けていることが、自分の仕事との向

その経験は今にどう活きていますか?

自分を大切にできる人へ

今の私は、新しく慣れない業務にも取り組んでいますが、土台になっているのは、一人で仕事を任されるようになった時に身についた姿勢だと思っています。先輩に頼れなくなった当初は不安も大きく、確認も判断も自分で背負う難しさを感じました。ただ、その経験があったからこそ、目の前の作業を自分の責任として受け止める意識が強くなりました。私にとって譲れないのは、急いでいても確認を省かないことと、関わる人に迷惑をかけないよう丁寧につなぐことです。もし後輩が行き詰まっていたら、まずは一人で抱え込まなくて大丈夫だと伝えたいです。その上で、どこで止まっているのかを一緒に整理して、少しずつ進める形で支えたいと思います。