
ビジュアルデザイン部 川原史也
父の日に子ども達から贈られたシャープペンシル

あなたの仕事道具を教えてください。
父の日に子ども達から贈られたシャープペンシル
そのシャープペンシルはどのような品ですか?
「パパ、いつもありがとう」
ある日、家の中でふと目に入る場所に、そのシャープペンシルが置かれていました。最初は何気なく手に取っただけだったのですが、よく見ると「パパ、いつもありがとう」という言葉が添えられていて、その瞬間に父の日の贈り物だと気づきました。子どもたちから実用品をもらったのはその時が初めてで、普段とは少し違う気持ちのこもり方を感じたのを覚えています。気負わない形で渡してくれたことも、かえって印象に残っています。
その一本を使い続ける理由は?
子どもを思い出せるから
このシャープペンシルを使い続けている一番の理由は、忙しい時に気持ちを落ち着かせてくれる存在だからです。仕事では複数の案件が一度に動き出して、段取りを考えることで頭がいっぱいになる場面があります。そんな時にこの一本を手にすると、不思議と子どもたちの顔が浮かびます。今頃何をしているのかなと考えるだけで、張り詰めた気持ちが少しゆるみます。特別な高価さよりも、自分にとって意味があることが大きいです。
その一本に支えられた瞬間は?
重なった案件の焦りを整えた一本
仕事が立て込む時期は、複数の案件が承認待ちのまま止まっていたものの、ある瞬間に一気に動き出すことがあります。そうなると、データの編集も出力も加工も重なって、時間との勝負になります。そんな時でも、このシャープペンシルを手にすると、不思議と少し呼吸が整います。子どもたちの顔や、今ごろ何をしているのかなということがふっと浮かんで、視野が狭くなりすぎずに済むんです。焦り切る前に気持ちを戻せる存在として、日々の仕事を支えてくれています。
その一本が育てた仕事観とは?
焦るほど、段取りを磨けた。
昇進や役割の変化のような節目では、自分の判断が周りに与える影響を強く意識するようになりました。納期が決まった案件をいくつも抱える中で、段取りを誤ると後工程にも響くので、目の前の作業だけでなく全体を見る姿勢が必要になります。そうした中でこの一本を持っていると、仕事は忙しくても、気持ちまで雑にしてはいけないと自然に思い出せます。丁寧に進めることと、無駄なく回すことの両方を大事にしたいという考えは、今も変わっていません。
行き詰まる仲間に何と声をかけますか?
無理せんときよ、と伝える
しんどそうにしている人には、無理せんときよ、とまず声をかけます。抱えている仕事をすぐに減らせない場面も多いので、踏み込みすぎるより、少し話せる空気をつくることを意識しています。納期や承認待ちが重なって不満を溜め込むと、余計に苦しくなるからです。そこで、今どこで詰まっているのかを言葉にしてもらいながら、気持ちのガス抜きができるようにしています。
